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人に人としての尊厳があるように、川にも川としての尊厳がある。人と川がお互いを尊重する関係とは?を考えています。
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水力発電よもやま話
2015-04-19 Sun 14:13
第2話 清津川の力

毎年、冬の清津川は雪崩で閉塞する。両岸が切り立った峡谷で水量が少ないので、雪崩で堰止まると1時間以上、流れが止まる。川底の石が丸見えになり、上に雪が積もったり、日に干されカラカラに乾いたりする。その後、堰が切れると一気に溜まった水が出て、急激に水位が上がり、周辺の土砂や木が大きな雪の塊と一緒に凄い勢いで流れる。雪泥流と言うそうで、川の周辺は危険なので近寄れない。

河道閉塞20090119B
(河道閉塞で川底の石が丸見え・・・2009年1月)


雪泥流20090119B
(その後の恐ろしいような雪泥流)


この冬は12月から大雪で粘りけのある雪質だったので、雪泥流を心配していた。案の定、早くから度々雪崩で川は閉塞し、1月7日にはかなり長い時間堰止まる現象が起きた。堰止まる時間が長いほどその後の雪泥流は大きくなる。この時の出水は集落の人が「清津川に土石流が出た」というほどで、大木や石も流れ出た。被害がなくてよかった。?…と思ったら国交省の流量観測施設が壊れた。実はこの施設が壊れたのは初めてではなく3回目だ。河川の維持流量を決めるときの項目で、「河川管理施設の保護」というのがあって、これらの施設が壊れないための流量を確保することになっている。当然、河川法の話だから国交省はよくご存じだが、彼らはこれを無視しているのだ。前回も「流量が少ないから壊れた」と指摘しているのに知らん顔でいる。自費でなく血税で修理するから何度壊れても痛くも痒くもない。今回の雪泥流はこの施設の高さや、周りの雪の上に残っている泥から見ると、川幅の広いところでたぶん2mくらい水位が上がったのでは?と思う。少し下流には人家がある。この調子でいけば、人や家屋に被害が及ぶまで、彼らは何もしないだろう。
そんな中、東電湯沢発電所屋根崩落事故が1月10日に起り、取水停止となった。今まで清津川は冬に全量放流になったことがなかったので、初めて見る冬の自然流量は、水神様降臨!といった感があった。こんなに水が多いのか・・・
そして、それ以後、長時間の閉塞は起きなかった。雪崩があっても堰止まらないのだ。これが清津川の実力なんだ!
清津川の河床は、一昨年9月の台風で大量の石が上流から流れ出たために、以前より高くなっていて、今後も更に高くなることが予想される。同規模の閉塞でも今までより水位は上がるので要注意だ。国立公園第一種特別地域で、道すらないところの砂利を取り除くことは無理で、雪泥流の被害を減らすには、冬の間、清津川の流量を増やすことしか対策はないと私は思っている。
(4月17日妻有新聞掲載)
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