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人に人としての尊厳があるように、川にも川としての尊厳がある。人と川がお互いを尊重する関係とは?を考えています。
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「蛭」に血を吸われる
2015-04-11 Sat 08:54
このブログを材料にして地元紙に連載を書くことになりました。
掲載されたものから UPします。内容はブログとダブったりリンクしたりですが、水問題を誰にでもわかるよう噛み砕いて書くように努力します。



第一話 「蛭」に血を吸われる


hiruのコピー


蛭に血を吸われたことがある人には分かりやすいかもしれない。

蛭が吸血できなくなった皮膚から口を離し、ビヨ~ンと首を伸ばして、より心臓に近いところに食らいつこうとしている。東電石打発電所の取水口変更申請の説明を聞いてから、私の頭の中ではこの蛭の絵が消えなくなった。この蛭は頭が2つあって、1つは魚野川から吸って、2つ目は湯沢発電所の排水口から出る清津川の水を吸っていたが、湯沢発電所が崩壊したので吸えなくなった。そこでビヨ~ンと湯沢発電所を迂回して清津川まで首を伸ばし、上流の清津川発電所の排水口に食らいつくというのだ。更に、恐ろしきは、もし第3の頭があったら、清津川の三俣堰堤からも吸血したいそうだ。そもそも魚野川に住んでいる蛭がどうして山の向こうの清津川まで首を伸ばすんだろう?この蛭が生まれたのは大正15年で湯沢発電所より4年後だから、清津川に吸いつきたいなら、新参者として「清津川からも吸血したい」と申請して、下流の同意を求めるのが礼儀でしょ?と普通人の私は思うのだが、水利権の世界では礼儀もへったくれもなく「今までと変わりない」という水収支で合法ならOKと許可するらしい。つまり、権利を持つ者は厚顔なほど得なので、1月10日の崩落事故の被害状況や原因究明も「未だ瓦礫の下で分からない」と言いながら東電は2月6日に申請書を提出した。まったく節操がない。その申請を受理した国交省は、(多分、既存の施設を使うため新たな部分がないから)さっさと審査を終え、県知事に意見聴取をし、県はこれまたほぼ検討なく、12日には関係市町に意見を求めた。この間、土日祝祭日を除くと、公官庁の実労日はたったの3日間!というスピード業務である。とかく時間がかかるお役所仕事にしては見事な連携ぶりだ。そして県は通常、役所ではあり得ない年度末ギリギリの3月30日に東電のためにこの申請を許可に導く臨時の清津川・魚野川流域水環境検討協議会を招集した。そんなこんなの人間社会の見っとも無いドタバタを笑うかのように、清津川は雪の中を悠々と流れている。この3か月間、自然流量に戻った川の実力は素晴らしかった。(妻有新聞4月10日)

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