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人に人としての尊厳があるように、川にも川としての尊厳がある。人と川がお互いを尊重する関係とは?を考えています。
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ブログを休んだ理由
2015-04-05 Sun 13:48
ずっとブログを休んでいたのは、私がこのブログで情報発信することで周りの人が迷惑を被る可能性があったからです。
あまりに水利権、水利権と書いたのでその反動でしょうか・・・

清津川の水が急減したのは、昭和34年前後で、上流で東電が清津川発電所を造り、発電後の水を清津川本流に戻さずに川の下をトンネルでくぐらせ、湯沢発電所に直結した時からです。上流の清津川発電所が8トン、直結した湯沢発電所が6.12トンの取水許可ですからその差1.88トンは本流に戻すので 水利計算上では下流に影響はないというのですが、実際はそうではないのです。

上流に造った清津川発電所は本流からだけでなく、支流の浅貝川や山の中の小さな渓流からも絞り取るようにことごとく取水し、それを一旦カツサ調整池に溜めて、そこから最大8トンを取水する仕組みだからです。川の水は常に一定量が流れているわけでなく、天候や季節によって増減があります。流れ込み式の発電所では川の水が多い時は最大取水量を取水しても残った水は川に戻り、川の水が少ない時は欲しくても発電機が半分しか稼働できないムラがあるのですが、貯水というやり方では、川の水の増減によらず取水できるのです。ですから、清津川発電所で最大8トン取水出来ても、なるべくオーバーする水がないように6トン前後で取水すると、上流の水は無駄なく利用できるのです。どおりで、三俣でオーバーして清津川に戻る余水路は融雪期以外はほとんどカラカラです。結果、水利計算では影響ないというけど、実際、下流へ流れる水の量は大幅に減ってしまう。

下流では昔は 河原に近い場所ではあちこちに清水が湧き、それを飲料水や生活用水として利用していました。集落には「清水端」という屋号が残っています。うちの92歳の大婆様は「昔は河原に下りる途中に清水が湧いていてそれをカメで背負っていた」と言います。これらの湧水は清津川発電所建設後、枯れてしまい、井戸掘りも行われましたが、地質的に不向きで(温泉成分が入り硫黄臭い、深井戸を掘るとヒ素が混じる)下流は飲料水にも困ることとなったのです。山の渓流水は夕立のたびに濁り、春の融雪期も濁り、雨が少ないと水量に制限があり、冬に断水すると3~4mも雪があるので修理が不可能ですが、現在はそれに頼らざるを得ない・・・

この清津川発電所を建設した時、湯沢発電所の取水口が三俣堰だけでなく、2か所に増えた(つまり清津川発電所排水口を2つ目の湯沢発電所取水口にした)のですが、その時の許可書は 今でも「幻の許可書」と言われていて存在しないのです。何故か出来あがって1年後に、当時の許可権者新潟県は下流に同意を求めていますが、下流では反対の意見書を村と土地改良区が出しています。下流同意がないままに既に出来上がった施設は運用され、東電がこの時の許可書とする文書には改ざんした形跡がある。この前後の年の東電の取水量報告はほとんどの年で超過取水となっていて、8トン近く取水しているのです。取りたい放題です。

さて、ブログを休んだきっかけの  2年前、下流に残された唯一の水源である渓流水について、国交省は遠まわしに「使用している水は水利権を得たものか」という問い合わせをしてきたのです。酷いですね。唯一の飲料水まで取り上げるつもりなのです。

私が簡単に「渓流水」と書いたので、表流水ととられたのだと思うけど、実際には林の地下に集水マスを埋めて湧水を集めている地下水ですから水利権の対象にはならないのです。設備を設置している場所は国有林内で、私たちは毎年、林野庁に借地料を払っています。9年前の土砂災害で水道施設が全壊した時は、林野庁は「生活用水が一番大事」と復旧に全面協力してくれたのです。同じ国の官庁でも唯一の水を取り上げる構えの国交省とは大違いでした。(復旧後も私たちは林野庁と協力して周辺の植林を進めています。)

この地下水はいくつかの集水をまとめて1.5kmほど山の中をホースで引いてきて、民家の手前で6軒に分ける分水マスで分配します。(更に各家が使用量に見合った受水槽を設置します。)これら施設はすべて自費と自分たちの労力で管理しているので、年度末の隣組総会で事業報告と会計報告があります。これを見れば私たちが飲料水を得るためにどれだけ苦労しているか一目瞭然で、簡易水道の対象にも満たないので行政からは一円の補助もありません。今年は大雪でワイヤーを固定しているアンカーがダメになっただろうな・・・重機を入れて直さないといけないので今年の修繕費は100万円を超えるかな・・・働いても働いても飲み水を得るために果てしなくお金がかかるので、楽な生活はできないのですよ。事情を知らない人が「水道代タダでいいですね」というけど、この水を営業に使うには各家で塩素消毒する装置を設置して塩素剤を入れ、年1回の水質検査を受けないと保険所の許可が出ません。その費用も全て自分持ちです。水道代を払えば当たり前に蛇口から水が出る人には分かってもらえないだろうと思う。

現在でも清津川下流の複数集落では公益水道がありません。最低限のインフラさえない過疎地に残る若者はいません。高齢化していく地域がいつまで水の管理ができるのだろうか・・・
この山の水については、ご近所に影響が及ぶこともあり、今後詳しいことは書かないことにします。施設を壊されたり、水源に毒を撒かれたらおしまいですから。
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