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人に人としての尊厳があるように、川にも川としての尊厳がある。人と川がお互いを尊重する関係とは?を考えています。
雪崩シーズン
2011-02-28 Mon 21:14
雪崩A

雪崩シーズンになりました。全層で落ちた跡が山のあちらこちらにあります。

川は閉塞し、その後一気に増水したそうですが、仕事に出ていたので写真撮れませんでした。

この時期は一日に何度も閉塞することがあります。


雪崩B

まだ、亀裂があります。要注意・・・
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20m3/sが上限ではない
2011-02-16 Wed 22:14
中流域協

第2回宮中取水ダム試験放流検証委員会と第22回信濃川中流域水環境改善検討協議会を傍聴に行った。

後半、西大滝ダムのH22調査報告・・・聞いていたらオカシナ気分になってきた。

大の大人がこれだけ集まって(それも国家官僚や自治体の長、大企業の役職、学者・・・)
話の内容が「昨年の鮭の捕獲数が3尾・・・」

恥ずかしくなってしまう。こんなに信濃川の環境を壊して、まだ分からないのかな・・・

これはこのまま信濃川の歴史になって、子どもたちやその子どもたちが知る事実になるのだ。
本当に申し訳ない。今の富を得るために、次世代からの預かりものの恵みを食いつぶしている・・・


目に見える豊かさはその場限りで消えてしまいます。
成熟社会の豊かさはそんなものではないはずですね。


西大滝ダムの改修は、小手先だけではどうにもならない。魚道をもっと広くして、放流量をふやす・・・
本気で自然を取り戻す大ナタを振るわないと・・・

たぶん、5年後、10年後、長野県にサケが戻らないネックは西大滝だ・・・は常識になると思う。

年間たった3尾の鮭の代償に、○○○億円の売電をしてきたって、謙虚に正直に報告したほうが説得力あるよ。
「当社としても河川環境を考え・・」って言うけど、失笑を買ってましたよ。

水利権の既得権としての性質は、「自分は特別」という誤解を生むくらい強いのです。
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机の上の科学
2011-02-13 Sun 09:40
清津川第一測水所
第一測水所110213

単純に川の石に雪が積もっている状態ではなくて、流量が少なく水が薄いために、いつもは出ていない石にも雪が積もっているのです。

たぶん、何時間もこんな状態・・・

上流の雪崩で流れが悪くなっているのです。完全に閉塞しないまでも流量・流速のきわめて悪い状態。



№5下流
№5下流110213

普段に比べて半分くらいの水位か・・・たぶん1m3/sないと思う。簡単に長靴で渡れそうです。

県の水文研究チームが、清津川での流量を 重り付きナントカって もっともらしく表示して
維持流量が十分と結果をだしたのだけど、こんな清津川を見ている私には バカバカしくて
涙が出そうです。

それを「科学的に立証された」と委員はいうけど、所詮、机の上で数字をいじって定規で線を引いただけ。

それが、豪雪地の川に適応しているのか、実際にはどうなっているのか、だれも疑問にしない。

ネクタイをして机に座っていないで、自分たちが出した流量で冬の清津川がちゃんと流れているのか
見に来ればいいのに。
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放流量を増やす努力
2011-02-11 Fri 20:35
津南新聞から

西大滝ダム水利権更新問題、「地元市町村で意見統一を」  2月11日号
 東京電力の西大滝ダム(信濃川発電所=津南町三箇)の水利権更新問題で、下流域で漁業権を持つ中魚沼漁協(長谷川克一組合長)が昨年12月14日に東電に提出した要望書への回答を4日、小千谷市の同社信濃川電力所で行った。回答した黒河内副所長は「説明不足があったことは、重く受け止めている」と、昨年10月7日に更新申請した経過について非を認める説明をした。
 

 要望は「関係者による検討、取り組みをなぜ無視したのか」、「申請維持流量毎秒20トンの根拠は」、「5年間の試験放流を」、「必要に応じて自主放流を行う」の4項目。これに対し東電は、信濃川中流域検討協議会の提言を尊重し、試験平均放流量毎秒7㌧の3倍近い毎秒20㌧放流を決めたなどを、中流域提言や自社調査データをもとに説明。さらに黒河内副所長は「今後の後追い調査をしないというのではなく、一定の調査をしていく必要があるという考え方だ。説明不足があったことは重く受け止めさせていただく」と懇談後、記者団に答えた。
 

 一方、出向いて回答を受けた長谷川組合長は「自分たちも調査したと言うが、その調査は文献調査で、中流域協議会の調査データを自分たちの調査ポイントに当てはめただけ。中流域協議会は調査を継続するので、東京電力は積極的に参加し、問題解決に取り組みべきだ。地元との信頼関係がなにより大事」と話した。
 
 なお国は、水利権更新に関する地元県への意見聴取の手続きに入ってない。黒河内副所長は「国の審査に関して、コメントする立場にはない」と話し、長谷川組合長は、県から地元市町村へ意見うかがいが来ることを想定し、「地元で統一的な考え方を作っておくべきだ」と西大滝ダム下流域の市町村での統一協議の必要を強調。さらに、東京電力は地元との共存共栄をうたうなか、「どういう共生策を出してくるか注目したい」と話した。


長野県にサケが戻るか否かがこの西大滝ダムだけど、東電にとってもここはポイントですから・・・

発電された電力は首都圏に送られる。地方の資源が東京を支えている。

発電量を減らしたくなければ、効率のよい機種に入れ替えて20m3/s以上の放流ができるように努力すれば、地元の理解も得られると思うけど・・・
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条文の価値
2011-02-07 Mon 10:24
2月3日 魚野川
八海山110203

朝もやの魚野川沿いです。左の白い山は八海山。うっとりするほどきれいですね。

冬の朝はよく朝霧が発生します。水温よりも気温が低い時です。ひどい時はヘッドライトをつけても怖いくらい濃霧になります。

(注)手前の白い雪原?は県が河川改修したところです。


坪池橋110203

いつもの坪池橋からのショットです。いつ来ても水が少ないと言う感じはありません。



今回の暫定流量ですが、H17~22許可で水利使用規則に「河川事務所長が必要と認めたときは維持流量を変更できる」という全国でも例を見ない1条が入り、許可の5年間には一度も使われなかったこの条文は、継続して使用されている今になって初めて効力を発揮したのです。水利権の更新時にこのような命令で放流量が変更されたことは未だかつてなかったのではないかと思います。

その意味で、この水問題は大きな一歩であったのですが、本当の前進はここからだと感じています。まだまだ現実は困難に満ちています。

一つは この暫定量が清津川の環境改善になっていないこと。雪崩による閉塞の危険や流域の水事情は何も変わっていないのです。

二つは 魚野川流域での抜本策の実行性が確保されていないこと。どこでいつ誰がどれだけ足りないかという基本的な答えさえ県は出せないでいるのです。私の知る限り、魚野川での灌漑用水の不足は取水の不足でなく、分配の不足であって、農業水利の問題です。清津川のように川に水がないために取水できないという切実な状況ではなかったはずです。また、補給取水も可能なくらい支流の流れ込みもある。それらを科学の目で見てほしかったのに、県は全くトンチンカンな調査研究に5年間を費やしたと私は思っています。(それは、干された流域にすればまるで滅びるのを待っているのかと思う長い年月でした)

しかし、協議会での県の発言には 南魚に対しての嘘も含まれていて、県がこの協議会の面子をつぶさないために(問題の解決のために)双方にごまかしを言ってテーブルに座らせたことはよく理解できます。いかに流域を変更する発電が県政に負担を押し付けたか・・・すべては僅かな落差を稼ぎたい、発電効率が良いほうがいいというだけの電力事業者の都合で生じたことです。それで十分すぎる年月90年も発電をして利益を得てきたのは東電です。

抜本策の約束は文書になって残っていますから、ここから先の20年、私たちはあるべき川の流れを求めて、水利使用規則の1条を追求していきたいと思います。(本当はこの20年も認めたくないのだけど、身を切らせる思いです・・・)
。°°(>_<)°°。

やっと、方向性が見えただけというのが今の正直な感想です。


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新聞報道から
2011-02-05 Sat 12:34
31日に行われた清津川・魚野川流域水環境検討協議会の報道を読んでみる。



2月3日新潟日報

清津川暫定流量合意 増量幅割れる評価

十日町 容認しつつ不満も    南魚沼「いい決断だった」


東京電力湯沢発電所の水利権問題で、十日町市と南魚沼市が31日、抜本的解決実現までの間、清津川輪に最低限流すべき流量(維持流量)の増量で数値を含めて合意した。十日町市の関係者や住民は歩み寄りを認めつつ、「納得できない」との否定的な見方も。抜本策の早期実現を訴えている。一方、南魚沼市の関係者は高く評価した。

十日町市と合併した旧中里村長の山本茂穂さん(79)は両市が合意した「清津川・魚野川流域水環境検討協議会」で、委員として発言。「両市の労を多とする。私たちの考える流量とは相当なひらきがあるが、互いにどこかで手を打たなければならない」と合意を容認したうえで、「抜本策を一日も早く具体的な日程で検討してほしい」と求めた。十日町市の住民でつくる清津川流域問題懇談会で幹事を務める富井利明さん(63)は「これで確定なら受け入れられないが、両市が歩み寄った」と消極的賛成。「特に冬の増量幅が小さい」と指摘した。秋の清津峡の観光シーズンに流量が増えることは僅かな救いだ」と評価。同紙に「県がはやく抜本策をまとめるよう働きかけてほしい」と注文した。清津川でアユを育てる中魚沼漁業協同組合の長谷川克一組合長は「苦渋の選択だと思うが合意は妥協の産物で、清津川流域の環境を考えた数字ではない」と河川環境改善は期待できないとの立場。「漁場を守るため、流量増を東電に働きかけたい」と語った。

南魚沼市の井口一郎市長は
昨年11月、魚野川流域の自治体や土地改良区などの代表者を集め、減反などで農地が減った分の増量(最大で年平均毎秒0.382トン)分について一任を取り付けた。年平均毎秒0.142トンの増量での決着に、南魚沼土地改良区の原田勝重理事長(73)は「仲裁に入った県知事の顔をつぶすわけにいかないし、一任した範囲内でまとまったことを評価する。紅葉シーズンの大幅増量は、非灌漑期なので差し支えない。いい決断だった」と話した。


新潟日報では、明らかに両市違いがはっきりですね。
十日町市は望む流量とは程遠いけど、暫定量として認めざるを得ないと。抜本策を一日も早く講じて清津川の水を戻してほしい、南魚の影響を排し東電との交渉にしてほしいというギリギリの選択だったと思う。

それに対し、南魚のコメントには余裕すら感じる。「一任した範囲内でまとまったことを評価」ということは、まだ譲れる余剰があったということですね。それから、「減反などで農地が減った分の増量(最大で年平均毎秒0.382トン)分」は間違いで、平均でなくて毎秒0.382はたったの3日間だと思うけど・・・
そもそも河川法の解説には許可された量であっても使用しない分は取水してはいけないことになっているので、農地面積がへって減量されたぶんは、それぞれ川に戻すのは当たり前のことで、河川管理者や許可権者が初めからそう指導しないのが職務怠慢ですね。まるで既得権のように扱ってきたのは県や国ですよ。
紅葉シーズンは増量して有難いのですが、清津峡の利用観光業者の約7割は、塩沢や湯沢のツアーに清津峡を組んでいるのが現状で、その景観価値の善し悪しの影響は、南魚の経済に影響すると同じです。非灌漑期で差し支えないのなら、国立公園の価値を高めるように努力することは自らの地域の利益になるわけですから、もっと早く対応してほしかった。





津南新聞2月4日

清津川水問題、暫定増量で合意、十日町市「本丸は東京電力との交渉」  
 東京電力が清津川から取水し、湯沢発電所で発電後、別水系の魚野川に放流している発電分水問題で、十日町市と南魚沼市の水争い的な対立を解決するため泉田知事の仲介で三者協定を結び、清津川に流すべき最低流量を話し合う県設置の「清津川魚野川流域水環境検討協議会」を31日、南魚沼市のホテルで開き、秋の観光シーズンには従来の1・82倍から2・93倍を流す「暫定維持流量」で合意した。同協議会は5年間を見込み、協議により維持流量増を行う方針で、十日町市では「魚野川の正常流量が決まればさらに増量も可能」としている。同市では南魚沼市との水問題を早急に解決し、『本丸』である東京電力と放流量交渉に入りたい方針だ。

 
 今回合意したのは、南魚沼地域の農業かんがい用水期と非かんがい期、さらに清津峡の秋の紅葉シーズンに対応した増量。年平均で毎秒0・142㌧増量、年平均0・716㌧(従前0・574㌧)の暫定維持流量。最大の増量は清津峡の紅葉シーズンの10月16日から11月15日の約1ヵ月間。従来の1・8倍から2・9倍増。夏の渇水期7、8月も毎秒0・176㌧増。だが、地元清津峡など旧中里地域が求める流量とは、ほど遠い合意内容だ。
 

 地元の清津川流域問題懇話会メンバーで清津川を守る会の藤ノ木信子事務局長は「これは通過点でしかない。市長判断は、私たちは認めざるを得ない。問題にならない量であり、改善にはほど遠い内容。冬の川の閉塞が問題であるが、清津川の場合、川が閉塞してもいいということを認めたのが今回の暫定合意であり、これで下流域の住民の生命財産が守られるものでないことは明白だ」と疑問を述べている。
 

 一方、知事の仲介で交渉を進めた関口市長は「しっかり話し合い、結果が出たことを喜んでいる。今後、魚野川の正常流量が確定していき、今回の暫定流量の魚野川への影響が分かっていき、再度協議することになるだろう」と見通し。さらに 「魚野川の水は魚野川で確保しろという泉田知事の大英断があり、県と南魚沼市でしっかり協議を」と県の主導性を期待。南魚沼市の井口市長は「懸案の大筋ができ、暫定だが一区切りがつき喜んでいる。水争い的にはもうならないし、してはならない」と話している。今夏には魚野川の正常流量が示される方針で、今回合意の維持流量の増量も期待される。

 十日町市では「南魚沼との百年におよぶ水問題。これを早急に決着し、抜本的な問題である東京電力との本格交渉に入りたい」と、湯沢発電所のあり方そのものを問う本格論議に早急に臨みたい方針だ。


津南新聞は市長と市民の意見の違いのように書いているけど、そうではありません。市長もこの暫定量を良しとはしていません。一番、針を飲む思いで交渉をしたのは市長と事務方ですし、そのことは市民もよく理解しています。だから、これは一つの通過点に過ぎず、今後も流量回復に向けてタッグを組んでいきます。

冬の流量は0.1m3/sの増量しかありませんでした。これは実際にどのようかというと・・・

第一測水所 110205
測水所ゲージ110205


第一測水所 110109
測水所ゲージ110109

上が、今朝のもの。下が1月9日のもの。0.1トン増えているはずなんだけど、かえって少ない(爆笑)

このとおりで、雪崩による閉塞の解消につながるとはとても思えない量です。

秋が非灌漑期だったら冬も非灌漑期で、差し支えないはずなんだけど、冬は返せないのです。(これも爆笑)

私は冬の流量は、東電が取水制限流量として提示した時点で、ガイドラインを満たしていないと思っていますから、それを審査して維持流量として認めた国に責任があると思います。河川管理者の県も、少なくとも住民の生命財産を守るのが大原則ですから、清津川下流を無視したこの流量はそもそも間違いだ指摘するべきなのです。

清津川問題は今回の合意で新たなステージに入ったのですから、次のステージに向けて取り組みます。



清津川への暫定試験放流量



****追記****

東電曰く、今回の増量は「発電量で3%の影響」とのことですが、胡散臭い数字・・・

清津川の渇水流量は増えているんですよね。常時使用数量も。私の認識では増え幅は大きくって、
今回の増量分より自然流量が増えているんじゃないかしら?水の少ない夏冬は流量が増えている?から
0.1m3/s放流量を増やしても以前より取水できるんじゃないのかな・・・

もし、従来より発電量が減るとしたら、きっと秋の増量分だけど、秋は電力に余裕がある時期と思います。
湯沢発電所での僅かな減り分が電力供給や会社経営に影響するとは考えられない。
水力発電はCO2を出さない、クリーンだ、理解して頂きたいというけど、ど~~も、東電の数字はねぇ・・・
と思ってるの私だけかしらん・・・・ σ(^◇^;)

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