清津宮峯遺跡
清津宮峯遺跡は清津川左岸の小出集落の上にある田んぼの圃場整備のための調査で発見されました。
清津川から95m高い北に開けた河岸段丘上にあります。今年の6月から遺跡調査が行われていました。
今日は博物館の笠井さんが担当で説明会です。小出集落の人が集まって来ました。
発掘されたのはコンテナ30箱で、99%が石器、1%が土器でした。また、住居跡や倉庫はなく、石器製作跡があることから、この場所は住居ではなく、石器の石材を得るために作業をした場所と考えられます。
石器を作った作業場のあとです。小出は石器の材料になる頁岩が採れたのです。見つかった土器はここで造ったものでなく、作業のために泊まり込みする時に使ったものと考えられています。
つぼ状の土器の破片です。洗って、パズルのように組み立てするそうです。
縄の目のあとが付いている縄文式土器の破片です。これで5000年~7000年前(縄文時代早期後葉)のものと目安にしたら、
この破片(切り込みを入れた木で模様を付けたもの)が見つかって、もっと古い7500年~8000年前の可能性もあるそうです。
ここに頁岩があることを知っていて、長年にわたって利用していたと考えられています。
町(住居集落)から単身赴任で出張していたのかな?
石器はたくさんあって、さまざまな用途で大きさや形が違います。
これは三角すい型石器で、県内で30個ほど見つかっています。ここで7個見つかって最多となりました。何に使ったのか用途は分からないそうです。
宮峯遺跡は、清津川に沿って獲物を追い、木の実を集め、石材を得た人々の営みの跡です。